クレジットカードの複数持ち〜メリットや注意点を解説〜
クレジットカードを複数持つことに不安を感じる方も多いと思いますが、カードごとに異なるサービスや付帯保険を利用できるので、上手に使い分けをすることで、よりお得にクレジットカードを活用することができます。
ただし、2枚以上持クレジットカードを持つ際に、気をつけたいポイントもあります。
そこで、今回はクレジットカードを複数持つメリットとその注意点について、詳しく解説していきます!
クレジットカードの特徴を活かして最大限活用しよう!
クレジットカードは、その特徴から2種類に分けられる
クレジットカードには、クレジットカード会社が発行している「プロパーカード」と、クレジットカード会社が企業などと提携して発行している「提携カード」の2種類があることをご存知でしょうか?
国際ブランドが直接発行するプロパーカード
一般的なクレジットカードは発行会社(イシュア)と国際ブランドの協力によって作られています。
しかし、JCBやアメリカン・エキスプレスなどの国際ブランドは、カードの発行会社と提携せず直接カードを発行しており、これをプロパーカードと言います。
プロパーカードは、高いステータス性や補償金額の多い旅行保険など、利用者に満足感と安心を与えるサービスが充実している一方で、年会費が有料で、ポイント還元率が低めな傾向があります。
広義でのプロパーカード
最近では、プロパーカードの解釈が少し変わってきていて、三井住友VISAカードのように、クレジットカード会社が国際ブランド以外の第3者的企業と提携せずに、発行しているカードも広い意味でプロパカードとして扱われるようになりました。
こういったカードも、狭義のプロパーカードと同様に付帯サービスが充実している傾向があります。
第三者的な企業が提携して発行する提携カード
例えば、三井住友VISAカードとANAが提携した「ANAカード」は提携カードになります。また、JCBやアメリカン・エキスプレスの場合、オリジナルカード以外は全て提携カードになります。
提携カードはポイント還元率が高く、提携企業独自の特典を付帯しており、年会費無料もしくは少額のカードが多い傾向にあります。
プロパーカードと提携カードはそれぞれ1枚以上持つのがオススメ!
プロパーカードと提携カードは特典内容が大きく異なるため、それぞれを持つことで、幅広いケースでカードを有効活用することが可能です。
例えば、プロパーカードは国内外旅行傷害保険や不正利用保険などの各種保険サービス、海外アシスタントサービスなどが充実しているので、もしものトラブルに巻き込まれた時には非常に便利です。
また、海外で宿泊する際には、ステータスの高いカードを利用しないと高額な保証金を求められるケースがあるので、そういった点でもプロパカードを1枚持っていると安心ですよね。
一方、提携カードはポイント還元率が高く、提携企業からの特典を利用できるので、普段のショッピングやポイントを効率よく貯めていくのに有効です。
2つの特徴をうまく組み合わせることで、さまざまな付帯サービスや特典を同時に利用できることが、複数枚クレジットカードを持つことのメリットといえるでしょう。
クレジットカードを2枚以上持つ時の注意点!
年会費がかかりすぎてない?
自分が保有しているクレジットカードは、年会費永久無料なのか初年度のみ無料なのか、それとも有料なのかで、翌年からの維持費が大きく変わる可能性があります。
契約カードを増やす時には、必ず年会費をもう一度確認しておきましょう。
ちゃんと支出は管理できてる?
使用カードが増えると、どのカードで、何にいくら利用したのか、管理が曖昧になってしまいがちです。
無計画にクレジットカードを利用すると、自分の予想を超えた支払額の請求がきた・・・。なんてことに、なりかねません!
また、利用額の把握ができていないと、紛失や盗難にあって、不正利用されていても「気がつかない」という恐ろしい状況にもつながります。
クレジットカードを2枚以上持つ場合は、小まめに各クレジットカードの照会をして、利用額をしっかり把握しましょう。
利用限度額は充分?
一般的には、1枚のクレジットカードを長くコツコツと使えば「与信枠」が大きくなり「利用限度額」も徐々に成長していきます。
与信枠とは、「この人にいくらまでなら信用してお金を貸せるか」という金額のことで、支払い能力や信用情報から決定されます。
手持ちのカードに新しくカードを追加する場合、この与信枠から現在持っているカードの利用限度額を差し引いて、新しいカードの利用限度枠が決まります。
与信枠が大きくなっても多すぎるクレジットカードを所持していると、結果的に他のカードの利用限度額に圧迫され、メインで使いたい(利用限度額を上げたい)カードの枠が成長しません。
利用上限額が小さいと、海外旅行費のように高額な決済を行う時に不便になってしまいます。
なので、不必要にカードは増やさないようにしましょう。
まとめ
- プロパカードと提携カードそれぞれの特徴を活かして、クレジットカードを今よりも有効利用しよう
- クレジットカードを複数枚持つ場合は、管理や利用上限額に注意!